診療内容
診療科目
精神科 青年期(16歳以上)・成人期における発達障害を専門に治療しております。
- 自閉スペクトラム症(ASD)、社会的コミュニケーション症
- 注意欠如多動症(ADHD)
- その他の発達障害
- 人間関係がうまくいかない
- 2つ以上の作業を同時にできない
- 仕事の覚えが悪い
- 応用が苦手
- 空気が読めない
- 冗談を真に受けてしまう
- 具体的な指示がないとわからない
- 文章での指示は理解できるが、
口頭で指示されるのは苦手
- 忘れ物が多い
- 大事なものを失くしてしまう
- 仕事でミスが多い
- 部屋の片づけができない
- 遅刻することが多い
- 午前中は眠気が覚めない
- 提出期限に間に合わない
- 人の話に集中できない
- 大事な約束やスケジュールを忘れてしまう
治療について
(高校生・大学生・専門学校生など)
大人になってはじめて気づかれる発達障害の方の多くは症状が軽く、更に本人の努力や、家族の手厚いサポートのお陰で、小学生、中学生の頃まではあまり大きな問題とならずに過ごされてきたことが多いようです。
しかし、高校や大学・専門学校に進学すると、家族のサポートは減りますが、一方で勉強や実習、ゼミ、卒論など自主的にやらなくてはならない内容が増えていきます。また、人間関係も広がり、アルバイトや就職活動などの社会的活動を行う中で、他人から客観的な評価を受けるようになると、本人が努力しても「なぜかうまくいかない」「周りの人のようにうまくできない」と感じることが増えます。
こうしたことを繰り返していると自信を失うだけでなく、うつ病、不眠、不安症などが2次的に出現してしまうことがあります。
早い段階でご自身の特性を明らかにして、環境調整や治療をすることで、無事に高校・大学を卒業できた、というケースも数多くあります。
学生時代はなんとか乗り切れたものの、社会人となり、仕事や人間関係では、学生時代と比べられない程の器用さが求められます。しかし、入社1年目から「遅刻をする」「仕事でのミスが多い」「仕事の覚えが悪い」「職場での人間関係がうまくいかない」などの理由で、上司から何度も注意を受けてしまい、転職してみたもののやはりうまくいかず、その後も自身の特性がわからないまま転職を繰り返すことも少なくありません。
また、恋愛、結婚、子育てなどでも発達特性がパートナーとのトラブルに発展することもあります。
社会人におけるストレスは学生の頃よりもはるかに大きいことが多く、うつ病、不眠、不安症を併発してしまうリスクが高くなります。早い段階で自身の特性を理解し、適切な環境調整や治療が行われることで生活を立て直し、就労継続できたというケースも数多くあります。
大人の発達障害は大きく分けて、『注意欠如多動症(ADHD)』と『自閉スペクトラム症(ASD)・社会的コミュニケーション症』の2つがあります。
この2つは合併することも多く、患者様それぞれの症状に合わせた対応が必要です。
どちらも「医師が治す」というよりは、その特性を患者様本人に理解していただき、その特性を生かしながら環境調整をしていくことが治療となります。
注意欠如多動症(ADHD)は、薬物療法を行うことで不注意や日中の眠気が減ることもありますので、こうした症状をお持ちの方には積極的に薬物療法を行っています。